箱庭療法ワークショップ体験記 2

前回の続きです。

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(Farmers Marketで食材調達。organic食材がたくさんありました)

 

二日目からようやくワークショップ開始です。

 

ウォーミングアップで砂を触るところから始めました。

 

砂触るだけで気持ちいいですよね。さらさらと。

(最初はこういうプラスチックケースでやりました)

 

まずは砂だけで好きな形を作り。

一つ好きなフィギュアを置いて。

今度は3つフィギュアを置く。。。

 

 

少しずつ慣らしていきます。

 

 

少し、脇道に逸れますが。

 

日本で広く知られている箱庭療法は、ドラ・カルフ式のものがほとんどだそうです。

聞いた話によると、日本に箱庭療法を持ち込んだと言われている河合隼雄先生が、現地で学んだ形が、D.カルフ式だったからだそうです。

 

そのD.カルフは、イギリス人小児科医だったマーガレット・ローエンフェルドが考案した「世界技法」に、ユング心理学を組み合わせて発展させ、今日に至る「砂遊び技法」を作り出したようです。

 

で、今回私が学んできたのはM.ローエンフェルド式の箱庭療法だったのです。

 

 

これがかなり刺激的でした。

今まで学んだものとはまた違うものだったからです。

 

箱庭を作る過程や、解釈はしないことなどはカルフ式もローエンフェルド式も同じです。

何が違うかというと、作った後のセラピストの関わり方、アプローチの仕方でした。

 

ローエンフェルドの箱庭療法では、製作者に作った箱庭の一部に「なってみる」ことを促します。

置いた人形や、動物。石や、木や、家なんかにも、それに「なってみる」。

まるで、ゲシュタルト療法のアプローチのようです。

(ゲシュタルト療法も、泣いているClに「涙になってみると、何に気がつきますか?」といった介入をします)

 

「なってみる」ことから、いろんなことに気づきます。

気持ちも動くし、箱庭の世界の見え方も変わるし、俯瞰して見ていたフィギュアの感じ方も、そのフィギュアに「なってみた」ことで、また違ったものになってきます。

 

製作者が作った箱庭の世界をそうやって体験することで、深い気づきを得ていくのです。

 

(なのでこういうフィギュア視点の写真も結構撮りました)

 

 

今回の研修は、セラピスト研修ですので、他の参加者のセラピスト役もやります。

 

作るのはいいんです。

何せ自分の世界に没頭して、ただただ自分の作った世界と対峙するだけですから…

(もちろん苦しいこともありますが…)

 

セラピスト側になったとき、どんな風に声を掛けていくのか、質問していくのかこれがまた難しく…

製作者の呼吸を合わせつつ、寄り添いながら、その世界を感じて、製作者に投げかけて…

 

最初は全然できないですね。

やりながら、じょじょに分かってくるという感じ。

 

 

調べてみると、ローエンフェルドの箱庭療法は日本語の書籍が全然見つからないんですね。

もうちょっと勉強したいなと思っているんですが…

もし、ローエンフェルドについて書かれている本をご存知でしたら、教えて下さい。

 

今日はここまで。

 

(創)