ギリシャ ゲシュタルト旅行記

こんにちは。TSSスタッフの岡本です。

紆余曲折あったホームページがようやく稼働し始めました。粘り強く作成してくれたはじめさんのおかげです。

せっかくのページ、風化しないよう僕もちょくちょく投稿していきたいと思います。

では、ちょいと長くなりますが、お付き合いください。

今年のGWは、ギリシャへと旅に出ました。毎年ギリシャでゲシュタルト療法のファシリテーターとして招聘されている百武さんという方に同行して、ギリシャ人と日本人の合同のワークショップを体験してきました。経験豊かな日本のファシリの方々、そして若手数人と一緒に、9日間の旅路。

ほぼ初海外なので、飛行機からみる景色も感動。

建て前としてはゲシュタルトですが、大半は遺跡や自然を観た後、ほとんど昼から食って飲んでました。ギリシャの食事と酒は安くてうまい!そしてギリシャの夜は遅く、12時くらいでも飲んでる人は多い。僕らもご多分にもれず夜中まで飲み歩いてました。もちろんワークショップもしっかり体験してきましたよ。

ギリシャの陽気さ、朗らかさに、心も身体も緩んで癒された。二日酔いなんて一回もなかったよ。

 

一応まじめに書くと、2日間のワークショップは、初日がギリシャ人ファシリ、デミトリスによる“feelings(感情)”をテーマとしたグループワーク。2日目は日本で活躍中のファシリ山本誠司さんの“夢”をテーマとしての個人ワーク。参加者は日本人8人とギリシャ人8人。

ワークショップ会場。立っているのはデミトリス。左隅に座っているのが誠司さん。

初日は、参加者全員で部屋を歩き回りながら、身体全体を使って、またペアを組んで、ファシリのガイドに沿ってテーマとなる感情ー今の気持ち、不安、憂鬱、誇り、怒り、恐れ・・・などを表現していく。ちょっとしんどかった。緊張もあったし、普段感情を抑制しがちな僕にとってはついて行くのが大変だった。

でも、言葉が通じない中で非言語で関わる体験はよかった。いろいろやったけど、自分にとってのハイライトは怒りをテーマとしたペアワークで、ギリシャ人の大男と大声出しながら本気で身体でぶつかりあった。終わった後は2人とも汗だく。

日本でもエンカウンターなどでよく戦ってたけど、ギリシャに来てまでやってしまうとは…僕はやっぱり戦うのが好きなようです。笑

そして、その後は自分の言語で相手に静かに語り合う。言葉はわからないけど、わからないからこそ伝わってくるものがある。

取っ組み合ったギリシャのセラピスト、ニコ。存在感のあるナイスガイでした。

2日目は誠司さんのフォーカシング的に身体の微細な感覚を大切にしながら進めるエクササイズと個人ワークに、身体の気づきが研ぎ澄まされた。夢のワークではクライアントに夢を語ってもらった後、いくつかの夢の登場人物になってもらい、「私は・・・です。私は・・・な存在です」と1人称で語ってもらう。そして、その時の身体感覚に焦点を当てていく。そのプロセスの中で、夢からのメッセージの気づきが生まれていく。

初日の後はざわざわしてまとまらない感触があった分、2日目で繊細になれてよかった。馴染みがあるのはやっぱりこっちかな。でも静と動の両面あったのがよかった。

 

ワークショップを通して、いかに自分が普段頭で考えて、からだ(感覚、感情)を信頼してないかを再認識した。つい一生懸命アタマで理解しようとする回路が働く。でも実際は自分の狭い理解を超えたことなんで容易に起きる。でもわからないことへの不安から、やっぱり自分の思考に固執してしまう。自分の臨床でもよくやってることだと思う。

今回言葉がわからない中でかかわることは、ハナから言葉を理解することはあきらめてるから、「アタマ」ではなく「顎から下」で感じていることを思い切り大切にできた。それで充分、一緒にいることはできる。

こんな自分でも、言語を超えてつながることができる。英語もカタコトで頑張れば何とか通じるし、言葉がわからなくても、しっかり相手とコンタクトすれば、こころを通わせることはできる。そういう体験ができたことは大きかった。

世界は広く、自分は小さい。そして、これからもっともっと広げていけるし、生きていけるかなという信頼感が生まれた気がします。

一緒に行ったメンバーも最高だった。みんな人間くさくてあたたかい。こういう人たちとつながりながら、一緒にゲシュタルトをやっていけるのは心強い。

あとやっぱりギリシャ自体がとても魅力的でした。アテネのいたるところに遺跡があり、街並みに溶け込んでいる。人も活気があって、いろんなアートが広がっている。いるだけでもすごく楽しかった。

本当に行って良かった、ギリシャ。帰国してからも、以前とは違う感覚がしっかり残っている。できれば来年もまた行きたいな。

 

最後に写真を載せます。もっと他の写真も載せたかったんですが、容量の問題かこれ以上できず。ギリシャの雰囲気と、僕らのエンジョイ具合が伝わると幸いです。

とりあえず一言でまとめると

たのしかったー!!!

 

太郎